ロボット化。ロボット化の真の狙いは日常で人間がロボットをどのような場面で利用するか、どう利用するか、その情報の取得にある
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ロボット化
日本が取りうる政策の3本柱 超システム化・ロボット化・国家のGoogle化 
ここではロボット化について述べる。

 ● ロボット化とは@

 通常 ロボットというと工業用ロボットや家庭用ロボットなどをイメージするが
 ここでいうロボット化とはその意味にとどまらない。

 ロボットを通して大量の生の情報を収集することを意味する。

 家事ロボットを考えてみよう。
 人型の家事ロボットが動いている姿は通常のイメージであるが
 それよりも大切なことはロボットを利用する人間が
 
 ロボットを何時に利用するのか?
 ロボットをどういう場面で利用するのか?
 ロボットに何を求めているのか?

 その情報を世帯だけではなく、町・市・県・国単位で保有して
統計情報
 として把握することが大切なのだ。
 ここにロボット化と呼ばれる真の意味がある。

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 ● ロボット化とはA

 ロボット化と超システム化は切り離して考えることはできない。

 ロボットがロボットを利用する人の考え、趣向、環境の情報を取得する。
 その情報が一か所に集中的に集められる。
 この収集された情報が次の項目で述べる『
国家のGoogle化 』の材料となる。
 ロボット化の一番重要なポイントである。

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 ● ロボット化は人の趣向を知る@

 IT界の巨人"Google"が圧倒的な力を得たのも莫大な情報を保有したからだ。
 検索サイトを駆使して情報を一気に集め、その情報を求める人に提供すること
 で莫大な広告収入、権利収入を生んだ。
 
 それではGoogleは何の情報を得たのだろうか??
 それは人の
趣向である。
 その趣向が習慣となると癖、強烈になるとマニアという言葉がぴったりになる。
 Googleはこの趣向の収集と展示に圧倒的に力を注いだ。

 検索サイトの命は、検索システム。
 欲しい情報を検索したときにその答えとなるわかりやすく、密度の濃いページが
 表示するのを期待する。

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● ロボット化は人の趣向を知るA

 Googleが大切にしてきた人の趣向。
 検索キーワードで上位にランクさせるサイトは魅力にあふれたものを選出する。
 そうしなければ、使い勝手がわるい検索サイトになってしまう。

 魅力あふれるサイトとは?
 検索するのはあくまで人である。人が好む情報こそが大事になる。
 人はパソコンの前に座り、好きなキーワードを入れていく。
 それが人の趣味・趣向である。

 それで充分ではないか!という声が聞こえてきそうだがそうではない。
 Googleの扱う趣向はあくまで人が意識的に選んだキーワードの情報だ。
 それに引き換え、ロボット化が扱う情報は人の無意識の部分も含まれる。
 いな、無意識の部分こそ核心なのだ。

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 ● ロボット化とGoogleの違い@
 
 パソコンの前に座り検索サイトGoogleを立ち上げ検索ワードを入れて検索する。
 これは
あくまでも意識的な行動である。

 人はすべての趣味・趣向を言葉として表現するだろうか?
 Googleのキーワード検索で、収集できる情報はあくまで意識した情報である。

 それに対してロボット化によって集まってくる情報は意識的情報ではない。
 
無意識的情報である。

 だれも情報を検索してようとしない。
 人が意識するしないにかかわらず毎日の日常生活。
 その人間の日々の生活をロボットが情報収集していく。

   毎日の日常      >  知識欲、好奇心
       ||                ||
   無意識の情報 > 意識した情報
        ||                ||
    ロボット化        >  Google検索


 人間の日常の情報量は圧倒的なのだ。
 なぜなら人間は、毎秒毎秒決断しているからだ。
 どんなささいなことでさえ、決断している。
 無意識情報は意識情報の数百倍、数千倍以上ある。

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 ● ロボット化とGoogleの違いA

 検索情報は人間の頭の中の情報である。
 ロボット化が仕入れる情報は人間の行動情報である。
 日常のなかで動かした体の情報が入ってくるのだ。

 
  Googleは人間の意識的情報を収集
   ロボット化は人間の無意識的情報を収集

 ロボット化により上がってくる情報が蓄積・解析が進むにつれ人間とはいったい、
 なんであるのか? という問いに答えるようになる。

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 ● ロボット化と医療@

 遠隔地に住む患者をインターネットごしに診断するのが超システム化の役目だと
 すれば診断結果を下すのがロボット化である。

 診察の仕事の大部分はロボットでこと足りる。
 現代の医者が診断の時、診察の判断にするものがロボットにプログラミング
 可能である。

 現代の医者が判断の材料の1部にしている患者の体温・喉の腫れ・心拍数・
 心臓の音・etc の大部分がロボットで判断できる。

 喉の赤色の腫れは色彩判定プログラム。
 心臓の音に濁りがないかはエコー音解析プログラム。

 現代の医者が病気だと判断している根拠をプログラム化していくことで
 ロボットはある確率で的確な診察を行うことが可能となる。

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 ● ロボット化と医療A

  病気の診断をロボットでというと多くのお医者さんが反対の声を上げりそうだ。

   『 ロボットでは病気を見逃す 』
   『 ロボットでは診断を間違う 』
   はては
  『 医者は多くの患者の全体を見て総合的に病気の判断をしている!』

 本当にそうだろうか?
 現在、病院の診察では1時間近く待たされたあげく診察時間は3分とない。
 ようやく診察となっても『熱は?』とか『いつから?』とかそんな話をしながら
 患者の方などまったく見ずに診断書に書き込んでいる。
  せいぜい、喉を見て『赤いね〜、お薬だしておきます』といって診察が数分で
 終わってしまう。

 本当に患者の全体など見ているといえるのだろうか?
 本当に他の病気を見逃していることはないのだろうか?

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 ● ロボット化と医療と確率

 すべての病気をロボットに診断できることはずっと先のことである。
 人間が行わなくてはならないことももちろん多くある。
 だが、システム化して判断できることもたくさんある。

    ロボットの診察 ・・・・・  基本的な診断
    医者の診察   ・・・・・  詳細な診断
 
 ロボットは良く下される診断結果、風邪やインフルエンザ、骨折などの基本的な
 ものを判断する。
 医者はロボットでは判断が難しい病気に対して診断を行う。
 医者とロボットで協力しながら医療体制を作ることになる。

 病気を見逃すに高い確率で診断結果を下せるのは医者かロボットか?

       
医療ロボット  医者 

 となる時代がくるだろう。 技術の進歩はそれだけ速いのだ。

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 ● ロボット化と医療と高齢化 

 一番の問題はこれから圧倒的な数になる高齢者の人数、その方たちの医療を
 現在の医療体制で本当にカバーできるのかという問題がある。
  すでに多くの場所で医療体制の不備が指摘されている。

  医療ロボットの診断を活用することで、多くの患者の病気を診断を瞬時のうちに
  行うことが可能になる。

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 ● ロボット医療と医者の失業 

 医療のシステム化、ロボット化を進めると多くの医者が職を失うことになる。
 医者が失業する時代になってしまうのだ。
 もちろん、すべての病気の診断がロボットにできることはずっと先のことだろう。
 人間が行わなくてはならない分野も多くある。
 それは、ロボットでも診断不可能な特殊な分野に限られてくる。
 
 これはすべての分野で起こっている。
 昔は家を建てるときは、大工の長い経験と技術が必要だった。
 それが今はあっという間に大工になりたての人たちが家を短期間に建てていく。
 建築手法が単純化され、それでいて家自体の強度も増しているのだ。
 それでも宮大工のように特殊な建築技法は、大工の腕の見せ所である。

 医者の世界も同じように医者なら誰でもできる医療の経済的価値はぐっと
 低下するだろう。

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 * 誰にでもできることが価値が低いと言いたいのではない。
   誰にでもできることは経済的価値が低くなると述べている。



 ● ロボット研究は人間を知ること@

 ロボット研究は最終的に人間を知ることに通じる。
 2足歩行ロボットを開発するということは人間が以下に歩いているか、そのことを
 探究することと同じである。
  物をつかむこと、認識すること、考えること。
 これをロボットで実現しようとすることはつまり人間の動作を知ること同じである

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 ● ロボット研究は人間を知ることA

 
人間を知ること。ロボット研究はその道につながる。
 そしてそれは必ず人間の個性化の部分へ人類をいざなう。

 なぜならロボット化するとは人類共通の歩く、話す、認識するという共通部分で
 あるが、人間が人間たらしめているのはその部分だけではないからだ。

 個性。圧倒的個性。
 他の動物と異なるのは桁違いの記憶能力。
 過去を反芻して現在の行動の判断にする時に役立てる人間は個性をもった。

 ロボット化の先にあること。
 それは人が1人1人ともつ差、その差の探究が始まるのだ。


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